歌は呼吸そのもの！
歌の呼吸って、どんなイメージでしょうか？
おなかを膨らますという腹式呼吸？
肺活量が多い方が長く息が続くのかな？
腹筋を鍛えると歌がうまくなる？
「歌はまず呼吸」と言われますが、むしろ歌は「呼吸そのもの」だと思います。まずは息の圧力をコントロールすることで、いろんなことが解決します。そしてその先には、呼吸で声のすべてをコントロールするすばらしい世界が待っているのです…が。
レッスンに初めていらっしゃる方はほぼ全員、呼吸の力の入れどころが間違っていることが多いのです。そのために、喉に余計な負担をかけて声が歪んでしまったり、逆に息の力が足りなくなって弱々しく不安定な声になってしまう方も多いですね。
腹式呼吸がいいんでしょ！と息をいっぱいに吸い込んでおなかを膨らましても、それがザ～っと出てしまっては、歌には使えないのです。腹筋を使ってしっかり息を支えてコントロールすることで、長い音でも高い音でも、さらに実は一番難しいピアニッシモで歌うこともできるようになります。
そしてもうひとつ大切なことは、呼吸のための筋肉は、呼吸でしか鍛えられないということです。「S」の音でしっかりとしたロングトーンや強いスタッカートを出す練習などをおススメしています。呼吸関係の筋肉を安定させるのには少し時間がかかりますが、コツを掴むのは簡単です。体験レッスンでもお伝えしていますので、ぜひご自宅でも続けてみてくださいね。
